名古屋での開業を考える際には、多くの方が融資を利用しようと考えるでしょう。
開業時に使える融資には、条件や限度額などさまざまなプランがあります。ここでは、名古屋で開業を考えている方のために、融資を検討する際に気をつけたいことや注意点などについてご紹介します。
名古屋の開業融資で気をつけたいこと
まずは、開業時に融資を受けようとする際に気をつけたいことについて見てみましょう。
融資が受けられる条件を満たしているか
たとえば、名古屋市の融資制度「新事業創出資金」では、これまでに開業の経験がない個人が1ヶ月以内に開業するか、2ヶ月以内に会社設立予定であること、すでに設立している場合は5年を超えていないこと、といった条件があります。
借り入れを受けようとする融資制度の条件に自分が当てはまっているか、当てはまっていない場合は、どの融資制度が受けられるのかについて、事前にチェックしておく必要があるでしょう。
融資額と返済プランに無理がないか
開業にあたり必要な資金や、開業後の運転資金は多いに越したことはありません。
しかし、営業が軌道に乗るかどうかが不明なうちに、多額の融資を受けようとしたり、早く返済したいあまりに、月々の返済額を多く設定し過ぎたりしてしまうのは、後で資金繰りに苦しむ原因となります。
「〇千万円まで借りられるから」と安易に限度額まで融資を申請するのではなく、身の丈に合った融資額を設定するようにしましょう。
家族や知人から借り入れ可能かも要チェック
開業時に必要な資金の融資申請をする前に、家族や知人など、頼れる人がいないかも確認してみましょう。
もちろん、無理に借り入れを頼むのはトラブルの元となりますが「人に頼るのは恥ずかしい」「借りられそうな人はいない」と決めつけないことも大切です。
開業後の会社や店舗、融資で受けた資金などは、将来的に親族間での相続対象ともなります。事業を興して融資を受けようと考えていることは、特に近しい親族には丁寧に説明しておくことをおすすめします。
開業融資を受ける際の注意点とは
上記のポイントをふまえたうえで、実際に開業融資を受ける際の注意点についても見てみましょう。
自己資金の有無によって受けられる融資が変わる
名古屋で受けられる開業時の融資制度には、自己資金がゼロでも申請できるものもありますが、日本政策金融公庫の新創業融資制度では、最低でも融資額の10分の1にあたる自己資金が必要となります。
逆にいえば、自己資金の10倍だけ融資を受けられることになるので、受けたい融資制度と借入額によって、相応の自己資金を準備しなければなりません。
事業計画書はしっかりと
金融機関や自治体など、どの融資制度を利用するにしても、事業計画書の内容はとても重要です。
開業の動機や目的にくわえ、これまでの実績や将来的な展望など、数字にもとづいた計画的な書面を作成する必要があるでしょう。
もし事業計画書の作成が不安な場合には、税理士など融資事情にくわしい専門家のアドバイスを受けるのも1つの方法です。
保証人を探しておく
融資を申請するにあたり、保証人が立てられるかどうかも審査通過のためのポイントとなります。
家族や知人から借り入れが難しい場合でも、保証人であれば受けてくれる場合もあるため、やはりあらかじめ近しい人へ開業の相談はしておいた方がよいでしょう。
「自己資金の準備が難しい」「保証人が立てられない」「忙しくて事業計画書がうまく作れない」といった場合には、1度会計事務所などへ相談してみてはいかがでしょうか。
開業後も会計管理や確定申告などで会計事務所を利用する機会があるため、事前に信頼できる会計事務所を見つけておくと安心です。
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