top of page

整骨院・接骨院・鍼灸院の融資を名古屋・愛知で受けるには?開業資金と審査のポイント

10 分前
読了時間: 10分
整骨院・接骨院・鍼灸院の融資を名古屋・愛知で受けるには?開業資金と審査のポイント

名古屋・愛知で整骨院・接骨院・鍼灸院を開業するとき、融資の準備は施術ベッドや内装の見積りだけでは終わりません。物件の条件、必要な資格と届出、保険を扱うための手続き、患者さんが増えるまでの資金を一緒に考えると、借入希望額と開業時期を決めやすくなります。


整骨院・接骨院と鍼灸院は、似た設備を使うことがあっても、資格や保険の取扱いは同じではありません。この記事では業態の違いを分けながら、日本政策金融公庫や名古屋市の制度、開業資金の整理、金融機関に説明する収支計画をまとめます。


整骨院・接骨院と鍼灸院で、先に確認すること


整骨院・接骨院は柔道整復の施術所として整理する


柔道整復を業として行うには柔道整復師の資格が必要です。「整骨院」と「接骨院」という名称の違いだけで融資制度を分けるのではなく、誰がどの資格で、どの施術を提供するかを計画に記載します。勤務先での経験は、担当してきた業務、勤務期間、予約やスタッフ管理の経験まで整理すると説明しやすくなります。


鍼灸院は、はり・きゅうの資格と取扱いを分ける


はり・きゅうを業として行うには、それぞれ対応する国家資格が必要です。柔道整復の施術所に鍼灸を併設する場合も、ひとつの届出で済むとは限りません。名古屋市は、柔道整復とあん摩マッサージ指圧・はり・きゅうを併設するとき、それぞれの開設届が必要と案内しています。


融資相談時には、提供メニューを「柔道整復」「はり」「きゅう」「その他」に分け、担当者、設備、料金、保険・自費の別を一覧にすると、設備投資と売上のつながりが伝わります。資格の対象となる施術と、無資格の整体・リラクゼーションを同一に扱わないことも大切です。


名古屋・愛知の開設手続きと物件契約の順序


名古屋市では、柔道整復の施術所の開設届は開設後10日以内とされています。ただし、届出が開設後だからといって、内装工事も開設後に確認するという意味ではありません。市は建築検討図面の段階での事前相談を案内しています。


候補物件が決まったら、施術室・待合室の配置、衛生面、換気、必要な設備を図面で確認し、賃貸借契約や工事発注の前に担当窓口へ相談します。鍼灸を併設する場合は、その使い方も同じ図面に示すと、工事後のやり直しを減らせます。


名古屋市は所在区に応じた担当保健センターへ


名古屋市の柔道整復・あはきの開設届は、施術所のある区に応じて担当窓口が分かれています。最寄りの窓口と担当窓口が同じとは限らないため、公式案内で確認してください。


  • 千種・昭和・瑞穂・名東区:千種保健センター

  • 西・中村・熱田・中川区:中村保健センター

  • 東・北・中・守山区:中保健センター

  • 港・南・緑・天白区:南保健センター


愛知県内でも、保健所を設置する市は提出先が異なる


愛知県の柔道整復の開設手続きでは、所在地を管轄する保健所への届出が基本ですが、名古屋市・豊橋市・岡崎市・豊田市・一宮市は各市への届出となります。「愛知県内なので県の窓口に一律提出」とは考えず、開設予定地から確認しましょう。


融資相談先には、保健所等へ事前相談した内容と残っている確認事項を伝えます。開設届の提出、融資の審査、保険の取扱い開始は別の手続きなので、それぞれの予定日を開業準備表に記載すると整理できます。


開業資金は設備費と運転資金を分けて積み上げる


必要額は物件の状態、施術メニュー、雇用人数によって変わります。「整骨院なら一律いくら」と決めず、見積書の金額と支払日をそろえて計算します。居抜き物件でも、機器の状態や修繕、設備の入れ替えを確認してください。


  • 物件取得費:保証金・敷金、仲介手数料、開業前の家賃など

  • 内装・設備費:間仕切り、床、空調、電気工事、施術ベッド、施術機器など

  • 受付・運営費:受付用機器、予約システム、会計・請求環境、看板など

  • 鍼灸特有の費用:施術用品、衛生用品、保管・廃棄のための費用など

  • 開業前の人件費:採用費、研修中の給与、事業主負担の社会保険料など

  • 開業後の運転資金:家賃、人件費、水道光熱費、消耗品、広告費など


見積りは「今すぐ必要なもの」「患者数が増えてから追加できるもの」に分けます。機器をすべて揃えて手元資金を使い切るより、開業直後の支払いに対応できる配分を考えると、資金繰りを組みやすくなります。リースを使う場合も毎月の支払いを収支計画へ入れます。


売上が立った日と入金される日は分けて考える


自費施術の窓口払い、カード決済、療養費の請求では入金時期が異なります。保険の取扱いを予定している場合は、請求から入金までの期間や、書類の差し戻し等で遅れた場合も見込んで資金繰り表を作ります。入金までの日数は取扱い先に確認し、一律の期間を前提にしないようにします。


例えば、ある月の売上が90万円でも、その月の実入金が60万円、経費の支払いが75万円、借入元金の返済が10万円なら、手元のお金は25万円減ります。これは説明用の仮定で、名古屋の平均や実際の施術所の事例ではありません。利益の計算とは別に「月初残高+入金−支払い−元金返済」で翌月へ残る現金を確認します。


個人事業であれば生活費も別途確保します。生活費を事業用の借入金の使途に混ぜるのではなく、事業資金と家計の両方が続くかを確認すると、必要な自己資金が見えてきます。


利用を検討する融資と、名古屋での相談先


日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金


日本公庫の全国共通制度で、新たに事業を始める方や、開始後おおむね7年以内の方が対象です。新規開業や事業開始後に必要な設備資金・運転資金に利用でき、融資限度額は7,200万円。返済期間は設備資金20年以内、運転資金10年以内で、据置期間はそれぞれ5年以内とされています。


上記は制度の上限であり、希望額・期間がそのまま認められるわけではありません。適正な事業計画と実行する能力が確認されます。利率は使途、期間、担保の有無や特別利率の条件等で異なるため、申込時の公式利率表と相談結果で確認します。名古屋・愛知限定の制度ではありません。


名古屋市の新事業創出資金


名古屋市内で事業を行う会社・個人向けの制度です。2026年10月1日更新の公式案内では、これから個人で事業を始める場合や会社を設立する場合、創業後5年未満の場合などで条件が分かれています。開業前の申込みには、開業までの期間や市内住所の条件もあるため、自分の区分を確認します。


限度額は3,500万円。申込先は取扱金融機関で、必要に応じて名古屋市信用保証協会へ直接申し込むこともできます。利息だけでなく信用保証料、据置期間、返済期間も確認しましょう。経営者保証を不要とする場合などには追加条件があるため、「すべての創業者が同じ条件」とは扱いません。


愛知県の制度と金融機関の融資も比較する


愛知県の制度融資を検討するときは、取扱金融機関で所在地、創業時期、資金使途に合うメニューを確認します。県は2026年4月1日申込分等からの利率改定を公表しており、以前の資料にある利率をそのまま資金計画に使わないことが大切です。


公庫と保証付き融資などを組み合わせる相談もできますが、各相談先に他の申込状況と総額を伝えます。同じ設備費を重複して計上せず、どの支出をどの資金で賄うかを対応させると、返済負担も把握しやすくなります。補助金を検討する場合も、採択や入金を確実な前提にせず、つなぎ資金を含めて考えます。


保険を扱う計画では、開設届と受領委任を分ける


施術所の開設届を提出しただけで、すべての施術に保険が使えるわけではありません。療養費の受領委任は、患者さんに代わって施術者が保険者から療養費を受け取る取扱いです。柔道整復と、はり・きゅう等では手続きや支給条件が異なるため、東海北陸厚生局の各案内で確認します。


融資の収支計画では、資格の取得と受領委任の取扱い開始を同じ意味で扱わず、施術管理者の要件、必要な手続き、取扱い開始の予定を確認します。保険の対象範囲や必要書類を満たすかが未確定な施術を、すべて保険収入として見込むことは避けましょう。


2026年度も療養費に関する通知や訂正が公表されています。過去の勤務先での運用をそのまま使うのではなく、開業時点の案内に合わせて確認することで、開始の遅れや請求の見直しを資金計画に織り込めます。


融資審査で説明しやすい売上・返済計画の作り方


来院数と単価を、施術メニューごとに計算する


売上は「1日当たりの延べ来院数×営業日数×1回当たりの売上」を出発点に、保険と自費、メニュー別に分けます。保険の窓口負担額だけを施術全体の売上と混同せず、保険者からの入金との二重計上にも注意します。


例えば自費施術のみの仮定で、1日8人、月24日、1回5,000円なら月96万円です。ただし、その人数を初月から確保できるとは限りません。1日4人の月は48万円になるため、来院数が少ない時期と安定後の2通りを作り、固定費と返済を賄えるか比べます。


予約枠は施術時間だけでなく、問診、会計、清掃の時間も含めます。ベッドが複数あっても施術者が1人なら同時対応には限界があります。採用する場合は、増える予約枠と給与・社会保険料の両方を反映してください。


名古屋・愛知の立地を、売上の根拠につなげる


駅周辺の物件なら通勤時間帯の利用や徒歩動線、住宅地なら駐車場・自転車置き場や来院しやすい時間帯を確認します。これは地域ごとの売上を断定するものではなく、現地で調べる項目です。候補地の競合の営業時間、看板の見え方、入口の段差なども実際に確認します。


勤務先の患者さんがそのまま来院するという前提だけで売上を組まず、新規の来院経路、広告予算、紹介が増えるまでの期間を説明します。実際に確かめた情報と予想を分けると、計画の根拠が伝わります。


申込み前にそろえたい資料と進め方


  • 1.資格・経験・提供メニューを整理し、保険と自費の計画を分ける。

  • 2.候補物件の図面を用意し、開設手続きの窓口へ事前相談する。

  • 3.内装・機器の見積書、物件条件、支払予定を集める。

  • 4.自己資金の形成履歴と、他の借入れ・返済額を整理する。

  • 5.創業計画書、月別収支、入金時期を反映した資金繰り表を作る。

  • 6.金融機関へ相談し、契約・発注・支払いと融資実行の順序を確認する。


提出書類は申込先や個人・法人、開業前後で変わります。本人確認書類、資格の確認資料、見積書、物件資料、自己資金の確認資料、開業済みなら申告書や試算表などを準備し、必要な範囲を申込先に確認してください。支払い済みの費用の扱いも一律ではないため、大きな支出の前に相談すると安心です。


よくある質問


鍼灸院だけの開業でも融資を相談できますか?


相談できます。資格、提供する施術、必要な設備、見込む収入を説明します。整骨院向けの計画をそのまま使わず、鍼灸のメニューと保険・自費の構成に合わせて作ると、借入れの目的が明確になります。融資の可否は個別の審査で決まります。


自己資金が少ない場合はどう準備すればよいですか?


必要な設備の優先順位、物件条件、開業後の固定費を見直し、不足額を確認します。自己資金の条件は制度ごとに異なるため、一律の割合で判断せず申込先へ確認してください。一時的な入金を自己資金に見せるのではなく、積立てや資産売却など資金の出所が説明できる資料を用意します。


開業日が先に決まっていても融資を申し込めますか?


相談はできますが、希望日までに審査や融資実行が終わるとは限りません。物件の支払期限、工事日程、行政手続きの予定を伝え、資金調達が遅れた場合の調整余地も確認します。融資を前提にした解約できない契約は、条件を十分確認してから判断してください。


※本記事は2026年10月29日に確認した公開情報に基づく一般的な解説です。融資承認、希望額での借入れ、保険の取扱い等を保証するものではありません。制度・利率・手続き・提出先は変更される場合があります。個別の要件は金融機関、信用保証協会、保健所等、東海北陸厚生局の最新案内をご確認ください。数値例は説明用の仮定で、実績や地域相場ではありません。


参考情報










コメント


この投稿へのコメントは利用できなくなりました。詳細はサイト所有者にお問い合わせください。

(c) 名古屋事業・創業融資サポートセンター
運営:株式会社コンサルト・税理士法人伊勢山会計

bottom of page